(15) ダナンバレー、こんなことは今までなかった。。。
2015年 05月 21日
4月17日、タビンを発って、ラハダトゥでダナンバレー自然保護地域に入る手続きをし、
ボルネオ・レインフォレスト・ロッジ Borneo Rainforest Lodge を目指す。
土埃舞う西進林道、ラハダトゥからBRLまで82.4kmをランドクルーザーでひた走る。
沿道の森林は荒れ気味で、乾燥しきった景観が延々と続く。
どうしたことか、奥地からの伐採林を運搬するトレーラーとは一度もすれ違わなかった。
パワーショベルなどの重機や建設資材を載せたトラックは数台追い越した。
約50㎞地点でポーレ川を渡る。
水量が少なく、足首ぐらいまでしか浸からないんじゃないかなぁ?
川の中程でエンジン切って涼みがてらに一休憩。
その先、悪路はあっても水溜りは皆無で、沿道は土埃を被って生気に乏しかった。
お昼頃にBRL到着。
午後3時半からホーンビルズトレイルHornbills Trail で足慣らしのアクティビティ。
カサカサに乾ききっている。熱帯雨林をシャリシャリ言わせて歩くなんて・・・(@_@;)
昆虫はおろかババヤスデさえ見つからない。
やっと見つけた昆虫・・・の居た気配。
猿は居た! クリイロリーフモンキー / Red Leaf Monkey
オランウータン / Orang-utan 高木の高みに居るのを見上げて。
耳にした音は、足元のガシャガシャ、シャリシャリと、サイチョウ / Hornbill の鳴くグガァ~ン!グガァ~ン!
高木メンガリスの板根
生きものが居ないので、植物の話をガイドから聴く。
イチヂクの仲間の絞め殺し植物。宿主の大木を絞め殺して中は空洞。
絞め殺し植物は、宿主の樹上で発芽して、上に幹、下に気根を伸ばしていきます。
一般に成長が速く、宿主の樹冠の上に自分の樹冠をひろげ、幹の周りを気根でとりまくようになります。
宿主は、絞め殺し植物が大きくなっていくにつれて、光や水をめぐる競争に敗れてしまい、枯れてしまいます。
とりついた宿主の幹表面の維管束を気根でしめつけて、水分や養分の流れを断ち切り、文字どおり絞め殺すと言われています。
(安間繁樹氏の解説より)
あぁー、なんてこった。( ´△`)アァ-
20日程前に、「長らく雨が降っていないからか蝶の姿が見つからない。」とU班長が嘆いておられたが、
まさかこれ程までだとは・・・?!
こんなダナンバレーは想定外の未体験で、スーツケースが届かなかった時ぐらいに落ち込んだ。
by himeji555
| 2015-05-21 22:42
| ボルネオ観察旅2015
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